国産畳工房あわとくは、創業100年になります。畳については尼崎でNo.1と自負しています。いぐさの産地である熊本に年に何度も訪問し、産地の農家さんと情報交換と交流を重ねてきました。畳のことなら「あわとく」にお任せ下さい。

〒660-0054 兵庫県尼崎市西立花町2-3-6

畳の選び方

「畳表」「畳床」「場所」の3つのポイントで選びましょう

畳表の選び方
畳表を決めるのは、素材と織りです。
素材について
素材は大きく分けて2種類あり、天然素材(いぐさなど)と人工素材(パルプ・石油)です。それぞれ一長一短があり、用途によって使い分けをお勧めしていますが、ここでは「あわとく」が思う「本当の畳」に基づいて天然製品について説明いたします。
天然いぐさの種類
畳表に使用されるいぐさといわれる畳表の原材料は3種類あります。

■いぐさ(灯芯草)
国産のいぐさは一般的に高品質なものがほとんどで、いぐさ本来の弾力性、耐久性を持ち、変色やムラのない綺麗な畳表ができます。

断面は丸く、最も一般的で主要な栽培品種は11種類あります。
(あさなぎ、いそなみ、岡山3号、きよなみ、くまがわ、下増田在来、しらぬい、筑後みどり、ひのみどり、せとなみ、ふくなみ)
多年草で湿地や浅い水中に生えます。主な生産地は熊本です。(八代地域で全国の生産量の9割近くを占めます)
また、量は少ないですが、広島の備後表も伝統工芸品として有名です。
一般的な畳に多く用いられ、普及品から特選品まで幅広い用途に対応します。

上記の様に国産いぐさといっても、種類、品質は様々ですが、あわとくではいぐさの産地である熊本に年に何度も訪れ、店主が自ら成長途中のいぐさの状況、刈り取り前の状況、刈り取った後のチェック、織り上がったいぐさそのものをチェックし、店主が納得したもののみ仕入れています。

■琉球表 カヤツリグサ(七島)
草の断面は三角形で、いぐさより太いため、半分に割いて(割いたときにはくるくるとカールしています)畳表として織られます。
琉球表(縁の無い畳で、独特の風合いが好まれています。琉球と言う名前ですが、主な産地は大分県です)に用いられます。

■太イグサ
いぐさの3倍の太さで、長くお使いいただける非常に丈夫なイグサです。    
強力表(通常のイグサよりも太くて強いため、小さなお子さんが畳を良く汚したりするときに最適です)に用いられます。

中国産いぐさについて

中国産畳表。色目が不揃いです。

国産高級畳表。色目が均一です。あわとくで使う畳表は生産者を表す「タグ」がついています。
中国産いぐさの畳表は価格が安いため、集合住宅や賃貸物件などで多く使用されています。国産いぐさと比較すると下記の様なマイナス面があります。

最近は安価な中国産の畳表も多く輸入されています。国産に比べるといぐさの収穫時期が1ヶ月早いため、育ちきっておらず、表皮が柔らかく、痛みやすいです。
国産のいぐさは、低温、長時間乾燥が普通ですが、中国産はコンテナ内での虫やカビの発生を防ぐため、高温・短時間で乾燥させます。そのため、水分が残らず、カサカサで、毛羽立ち、国産と比べると「しっとり感」「ふんわり感」や「弾力性」といった畳らしさが無くなります。
また、国産と違い品質に均一感が無く、色も太さも長さもバラバラです。色を整えるため、化学染料で染色することも多く、色落ちして服に色がついたり、国産の飴色の日焼けとは違って、ムラだらけの日焼けとなることも多いです。

中国産が悪いという訳ではありません。適材適所という言葉がいぐさにも当てはまります。賃貸物件は一定期間で畳表を入れ替えますので、ローコストの畳の方が家主さんにも借り主さんにもありがたいことがあります。また、畳表が毛羽立ちやすい使い方、汚れる可能性が高い住宅、例えば子供部屋などには良いと思います。

経糸について

国産最高級品。麻麻です。

国産普及品。綿です。見るからに糸が頼りないですね。
いぐさの本数は多いほど、目が詰まり、美しく、厚く、高耐久性のある高品質な畳となります。とうぜん価格は高くなります。

経糸には綿糸と麻糸があり、綿糸は伸び縮みするため切れやすく、麻糸の方が綿糸よりも丈夫です。
その組み合わせは「綿糸のみ」のもの、「綿と麻」を組み合わせたもの、「麻糸のみ」のものがあり、「麻糸のみ」のものが最も丈夫です。
経糸が丈夫であれば、それだけ多くのいぐさを織り込むことが出来ますので、目の詰まった丈夫な畳表を織ることができます。麻糸と綿糸で織られたものと比較すると一目瞭然ですが、麻糸の方は畳表がきれいな山型に盛り上がり、厚みがあります。

畳床の選び方
畳床はもともと稲ワラを何重にも重ねた「ワラ床」を使用していましたが、近年では住宅事情の変化やワラ自体の生産量の低下もあり、様々な材質の畳床が作られています。代表的には三種類あり、全てを稲ワラで作った「ワラ床」。ワラとワラの間にポリスチレンフォームを挟んだ「ワラサンド」やワラとフォームを組み合わせた「ワラ+フォーム」もあります。 そして稲ワラを全く使わない「建材床」があります。基本はこの三種類です。

「ワラ床」は天然素材100%で快適さと耐久性に優れていますが、最近の高気密住宅では、畳の調湿機能が働きにくくなり、カビやダニの発生の可能性もあります。また、建材床に比べて、初期コストは高くなります。
しかし、表替えを何度も行ってもボロボロにならないので、長いスパンでみると高いとは言い切れません。

「建材床」はワラ床に比べて、価格が安く、軽いことが特徴です。10戸の内、7~8割が建材床だと思います。化学物質で作られている故、ワラ床に比べて、ダニなどの害虫の発生率が低い上、芯に使われるポリスチレンフォームのお陰で断熱効果があります。デメリットは耐久性に難があることです。畳表を縫いつけた後がふさがらないため、畳表の付け替えに限度があり、ワラ床に比べると耐久性に劣ります。 また、ポリスチレンフォームは固い材質のため、固く感じる方が多い様です。

おすすめは「ワラ+フォーム」です。ワラとポリスチレンフォームを組み合わせた畳床で、ワラ床と建材床のそれぞれのメリットを引き継ぎます。
価格はワラ床より安く、建材床より高いです。

適材適所について
どの部屋も同じ畳に揃える必要はありません。畳を敷く部屋の使い方で最適な畳を選びましょう。

毎日の使用頻度が高く、踏まれたり、スレたりするような部屋、お客様を頻繁にお通しするようなお部屋は耐久性に優れた高品質の畳をお薦めします。

また、ニ間、三間と続き間になっており、襖、障子を取り払って広く使うことがあるようなお部屋は同じものに揃えたほうが違和感が無いでしょう。もし、違う種類の畳を使った場合、新しい内は良いですが、経年変化により違いがはっきりと顕れます。

ご注意いただきたいのは予算を抑えるために、安い賃貸住宅用や業務用の頻繁に畳替えをすることが前提の畳表にしないことです。一般の住宅は頻繁に畳替えをしません。長く使えることを考えてお選び下さい。

あわとくではお客様のお部屋の使用の仕方によって、最適な畳をご提案いたします。