国産畳工房あわとくは、創業100年になります。畳については尼崎でNo.1と自負しています。いぐさの産地である熊本に年に何度も訪問し、産地の農家さんと情報交換と交流を重ねてきました。畳のことなら「あわとく」にお任せ下さい。

〒660-0054 兵庫県尼崎市西立花町2-3-6

尼崎市東難波_マンション畳襖張替え工事

2025/10/27

こんにちは!あわとくの店主です。
今回は、尼崎市東難波のマンションにお住まいのリピーターのお客様から、畳と襖の張替え工事をご依頼いただきました。

お客様との長いお付き合い

このお客様とは、実は15年前からのお付き合いです。
当時、新調させていただいた畳を今回は表替えすることになりました。

最初にお打ち合わせをさせていただいたのは、去年の12月でした。
しかし、ご主人様がお亡くなりになられたため、工事は一旦延期に。
お気持ちが落ち着かれた今、改めて工事をさせていただくことになりました。

お客様の大切な時期に寄り添わせていただけること、本当にありがたく思います。

今回の工事内容

畳の表替え工事

工事内容:

  • 畳表替え:12枚
  • 大サイズの襖張替え:8枚
  • 小サイズの襖張替え:4枚

畳は15年前に新調していただいたものですので、畳床(たたみどこ)はまだしっかりしています。
今回は表替えで、畳表(たたみおもて)だけを新しくする工事を行いました。

こだわりの畳表

使用した畳表は、熊本県の生産者・山本さんが作られた特別なものです。

畳表の特徴:

  • 原料:ひのみどり(高品質な国産い草の品種)
  • 織り方:麻綿ダブル(麻と綿の糸を二本使用した丈夫な織り方)
  • 品質:良質ない草がぎっしりと詰まった、色つやの美しい畳表

当店では、産地に何度も足を運び、信頼できる生産者さんから直接仕入れています。
山本さんの畳表は、その中でも特に品質が高く、自信を持ってお勧めできる逸品です!

襖の張替えで工夫したポイント

襖も前回、戸襖に交換していただいていたので、今回は張替えとなりました。

お客様のご要望

前回貼った襖紙に、以下のような問題が出ていました:

  • ベニヤ板のアクが表面に浮き出ていた
  • 襖の糊のアクも表面に出て、まだら模様になっていた

お客様からは「今回は、アクが表面に出にくい材質にしてほしい」とのご要望をいただきました。

解決策:クロスの採用

そこで今回は、襖紙ではなくサンゲツ製のクロスを貼ることにしました。

クロスを選んだ理由:

  • 素材が呼吸しないため、下地のアクが表面に浮いてこない
  • 汚れが付きにくく、お手入れも簡単
  • 耐久性が高く、長期間美しさを保てる

この選択が大正解でした!

お客様の喜びの声

工事が完了すると、お客様から「部屋が明るくなって、本当に気持ちがいい!」と喜んでいただけました。

新しい畳の香りと、きれいになった襖で、和室全体が生まれ変わったような雰囲気に。
15年間大切に使っていただいた畳が、また新しい命を吹き込まれて、これからも長くお使いいただけることが、私たち職人としても本当に嬉しいです。

畳のメンテナンスについて

畳は適切なメンテナンスをすることで、長くお使いいただけます。

畳のメンテナンスサイクル:

  • 5~7年目:裏返し(畳表を裏返して再利用)
  • 10~15年目:表替え(畳表を新しいものに交換)
  • 20~30年目:新調(畳床から全て新しくする)

今回のお客様のように、15年で表替えをしていただくと、畳床はまだまだしっかりしているので、
費用を抑えながら新品同様の美しさを取り戻すことができます。

まとめ

長年のお付き合いのあるお客様から、大切な和室のリフォームをお任せいただけること、本当に光栄です。

あわとくは創業100年を超える畳専門店として、これからも地域の皆様の快適な暮らしをサポートしてまいります。

畳や襖のことでお困りのことがございましたら、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください!